【読書メモ】生産性
いがやすよさんの生産性を読んでメモに残そうと思います。
- 日本の製造現場の生産性は他国を圧倒してきた。だからこそ日本では生産性と言う概念が工場のオペレーションの効率化の話であるかのように捉えている。それ以外の分野における生産性の関心の低さは国際的な産業別の比較でも結果として現れている。日本のホワイトカラーやサービス業の生産性は欧米先進国に比べて著しく低い。
- 生産性を上げるには2つの方法がある。ひとつがコスト削減。もう一つが付加価値額の向上。
- 人材育成に関しても、成長するとは生産性を上げることであると言うシンプルな信念が貫かれている。
- ビジネスイノベーションを起こすためには、社員に問題認識力=課題設定力と、その問題を解決したいと言う強い動機付けを持たせることが不可欠。そのために、生産性と言う概念を日常的に強く意識させておくこと。
- 制限があるからこそ、その制限の中でベストにできるものを考えようとする。そこに生産性を上げる建設的な意見を出すことができる。制限がないのに、イノベーションを起こすというのは土台無理な話だ。
- 日本企業は昔から人材育成に熱心、研修制度が整っていると言われてきましたが、それらの大半はアベレージパフォーマー向けの制度。その人材育成に熱心というのが一体どの層に向けた育成なのか、そういう視点を持たなければならない。
- 自分が比べられるのは社内の普通の社員ではなく、他のトップパフォーマーであると理解をさせ、あなたと同じ位優秀な人がこの1年であなたより早いスピードで成長している。あなたももっと速いスピードで成長できるはずだと伝え続ける。
- トップパフォーマーやhigh-performance以外の人たちを、丸ごと放置するのは得策ではない。なぜならそういう人たちが圧倒的に多いから。だからこの人たちの生産性向上を諦めてしまうのは、組織としてダメになってしまう。
- トップパフォーマーにも、それ以外の人たちにも、適切なフィードバックが必要で、それさえあれば成長することができる。
☆☆☆
採用基準に引き続き、面白い本でした。
適切なフィードバックが、人のやる気を高める。
批判を非難として受け止めないような心が必要ね。