【読書メモ】 方法序説 デカルト
- 作者: デカルト,Ren´e Descartes,谷川多佳子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1997/07/16
- メディア: 文庫
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- 私がその時までに受け入れ信じてきた見解全てに対しては、自分の信念からいちどきっぱりと取り除いてみることが最善だと。
- 人間が認識し得る全ての事柄は、同じやり方でつながりあっている、真でないいかなるものも真として受け入れることなく、1つのことから他のことを、演繹するのに必要な順序を常に守りさえすれば、どんなに遠く離れたものにも結局は到達できるし、どんなに隠れたものでも発見できる。
- しかし、それらの学問の原理はすべて哲学から借りるものであるはずなのに、私は哲学でまだ何も確実な原理を見出していないことに気がつき、なによりもまず、哲学において原理を打ち立てることに努めるべきだと考えた。
- ほんの少しでも疑いをかけるものは全部、絶対的に誤りとして廃棄すべきであり、そのあとで、私の信念の中に全く疑い得ない何かが残るかどうかを見極めねばならないと考えた。
- このようにすべてを偽と考える時も、そう考えているこの私は必然的に何者かでなければならない。そして私は考える、ゆえに私は存在すると言うこの真理は、揺るがしえないほど確実なものである。
☆☆☆
後半の、神の存在証明のところは疑問が残る本だった。